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小学生に勉強の習い事をさせるべき!?習い事が与える影響とオススメの習い事3選!

ぴの
保護者
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小学生からでも、学習塾に通わせたほうがいいのかしら・・・?

 と悩んでいませんか?

 小学生のうちは自由に遊ばせておきたいけど、勉強についていけるのか、将来のことを考えると勉強をさせておいた方がいいのか不安になることもあるかと思います。

 結論からいえば、親が子供の学習の面倒を見て、何度もコミュニケーションを重ねられるのであれば習い事をさせる必要はありません。

 親子の関わりは学力以外の面からも非常に効果的で、学力以外の「非認知能力」というものを伸ばすことにもポジティブな結果をもたらすと言われています。

 しかし、

保護者
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仕事も家事も忙しいからそんなに面倒をみれないのが現実・・・

 というところが現実的な声だと思います。

 理想は子供と関わる時間をたくさんとることですが、それが厳しい家庭がほとんどではないでしょうか。面倒を見切れないからこそそれを習い事で補う必要があります。

 私は小学校教員としてこれまでに何人もの小学生を持つ家庭の教育方針を見てきました。家庭ごとに様々な教育方針があり、それがどのように効果をもたらしているのか実際に目の当たりにしてきました。

 また、学校という狭いコミュニティーだけではなく、休日には大学の図書館に通い、「経済学」や「社会学」などの観点から子供の教育について日々研究しています。

 この記事では小学生に勉強に関する習い事をさせるべきかどうかについて説明します。

 この記事を読めば習い事をさせるべきかどうか、考えをしっかりと持つことができるようになります。ぜひ、最後まで読んでみてください。

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勉強の習い事をさせることのメリット3つ

 まず、勉強の習い事をさせることは学力を上げること以外にもいくつかあります。習い事をさせる前に、どんなメリットがあるのかをしっかりと確認しましょう。

自分は勉強が得意だと感じ、自己肯定感が上がる

 小学校レベルの学習であれば、学習した分がそのまま結果に直結しやすいです。

 クラスの中でも上位の成績を残すようになり、学習に対して前向きにとらえることができるようになります。

保護者
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でも、それは小学校限りの話であって問題を先送りにしているだけじゃない?

その場しのぎの「勘違い」だとしてもその勘違いが勉強によい影響をもたらすことが分かっています。

教育経済学者の中室牧子さんは学校内の順位が学力に大きな影響を与えていると様々な論文や著書にまとめています。

自分に自信が持てるようになり、学習習慣が身に付くようになる

 授業の内容が理解できると、学習することそのものが楽しくなります。早く問題を解き終われば、ミニ先生として友達に教える機会も増え、自己肯定感を高めることができます。

 また、自分の学力に自信が持てると、勉強にも意欲的に取り組むようになります。

 良い成績を維持するために必要な学習を見つけ、自ら取り組むようになります。

管理人
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ここで大切なのは、学力が身に付くことではなく、「学習習慣」が身に付くことです。

 小学生が身に付けるべき能力とは「学力」ではなく、「学習習慣」だと言われています。

 それを裏付ける有名なデータとしてデューク大学のハリスクーパー氏の研究があります。

アメリカで行われた研究のため、英語で説明されており分かりづらいですが、要約すると以下の通りになります。

  • 宿題は学年×10分が効果的である
  • 小学生に宿題を課すのは「時間の管理」と「学習習慣を身に付けさせる」意味合いが強い
  • 宿題を多く出しすぎることはかえって逆効果である

 つまり、学校から帰ってきた後に勉強をさせる習慣を身に付けさせること自体はとても効果的であるということです。

 もちろん、自ら自主的に勉強するのがベストですが、それを補うために習い事をさせるということはとても理にかなっています。

 ただし、その量が多くなりすぎないように十分気を付けないといけません。

周囲からの見え方が変わり、自己肯定感が高まる

 小学校でテストの順位を公表する学校はほとんどありません。しかし、子供達の間でテストの点数が良い子はだれか、授業中に問題を早く解き終わるのは誰か、毎日見ているため、賢さの序列は無意識的に作られています。

 学力が高いことでクラスメイトに認められると、勉強以外の場面でも大きな好影響をもたらします。

 例えば、「クラスの学級目標」について子供達から意見を引き出し、多数決を採ると、内容にかかわらず成績上位者の意見が採用されることが多い傾向にあります。

 子供は物事の本質を見極めるのではなく、なんとなくの雰囲気で決めることが多いです。

 ○○くんは賢いから、○○くんの意見がなんとなくよさそう

 というバイアスがかかりやすく、明確な根拠がなくてもその子を支援する雰囲気が出来上がります。

 もちろん人を見て判断することはないよう担任も指導しますが、子供同士の承認が子供にとっては自己肯定感に大きな影響をもたらします。

自分のペースで学習するため、効率が良い

 学校では、定められたカリキュラムに沿って授業を進めます。

 仮に授業内容を理解できていなくても、どんどん次の単元に進んでしまいます。

 本来であれば、教師が個別にフォローできれば良いのですが、そのような余裕がなくなっているのが教育現場の現状です。

 学校の宿題が特にいい例で、子供によって学力は全く違うのに一律で同じ課題を出しています。これは子供目線から見ればとても効率の悪い学習方法であることは明らかです。

 習い事であれば、分からないところを理解できるまで時間を掛けて学べるため、つまづきが少なく、確かな理解につながります。

 また、プログラミング教育やタブレット学習も充実しているため、子供の興味を引き出し、意欲的に取り組ませることが可能です。

学校以外のコミュニティができ、心の逃げ場所が生まれる

 基本的に小学生が属しているコミュニティは

  • 学校

 の2種類しかありません。子供達は学校でうまくいかないことがあれば、家でその悩みを相談し、家で嫌なことがあれば学校で友達に相談することでうまくバランスを保っています。

 しかし、うまくいかないことが何度も続いたり、2つのコミュニティでうまくいかないことが起こると、子供は逃げ場所がなくなってしまいます。特に担任の先生と相性が悪かった時は最悪です。

 家や学校以外にもコミュニティを持っておくことで、うまくいかないときも気分転換する場所となり、心の安静につながります。

 さらに複数のコミュニティに属していれば、異性や異年齢との交流も増え、コミュニケーション力も自然と身に付くようになります。

習い事のデメリット3つ

 一方で小学校のうちから習い事をさせるデメリットもあります。何でも習い事をさせればよいというわけではありません。

友達との遊ぶ時間が減ってしまう

  放課後に習い事をたくさん入れることで、友達と遊ぶ経験が少なくなってしまいます。

  小学生のうちに友達とたくさん遊ぶことで様々なメリットがあります。

友達と遊ぶメリット
  • 遊びを通して自己表現やコミュニケーション能力を向上させる
  • 社会的なルールやマナーを学ぶことができる
  • 自分自身や他者との関係性を理解できる
  • 健康的な生活習慣を身に付けることができる
  • 新しい友達を作ることができる
  • 自由に行動することで、ストレスを軽減できる

 過度に勉強をさせることで、子供時代にしかできない経験を奪ってしまう一面もあるということは押さえておきましょう。

家族と過ごす時間が少なくなる

 子供が家族と関わる時間は、子供たちの成長にとって非常に重要です。

 家族とのコミュニケーションを通じて子供たちは愛情や安心感を得ることができます。

  • 学校であった面白い話
  • 先生に怒られたこと、
  • 新しくできた友達

 子供の話を聞いて慰めたり、褒めたりすることで、子供たちは自己肯定感や安心感を得ることができます。

 共働きが増え、子供とのかかわりが減って来た今だからこそ、家族ですごす時間はとても貴重です。

 子供の心の成長や社会性を育むために意図的に家族同士のコミュニケーションを積極的にとる機会を設ける必要があります。

子供にとって大きなストレスになることがある。

 子供が学校外での勉強に関して自ら望んでいない場合大きなストレスとなることがあります。

 学校と習い事の両立が難しい場合は子供の負担が大きく増えてしまいます。

 実際に塾の宿題が多すぎて学校の宿題をすることができず、担任に怒られてしまうケースがよくあります。塾と学校の板挟みにあうことは子供にとって大きな負担となります。

 友達との遊びを断り、学校が終わった後に塾に行くストレスは子供にとって見えないストレスとなります。

勉強の習い事には何がオススメか?

 勉強の習い事のメリット・デメリットを踏まえたうえで、大切なポイントを整理すると以下のようになります。

  • 学力よりも「学習習慣」を身に付けられる習い事
    • 「楽しい」と感じられるような勉強であることが必須
  • 子供のストレスにならない程度の学習量
    • たくさんの課題を課されるようなものは小学生にはふさわしくありません。学校との両立も大変になってしまいます・
  • 子供が友達や家族と関わる時間をなるべく減らさない
    • 習い事に通う時間も負担になります。親も子もなるべく負担が少ないものの方が継続して取り組むことができます。

 以上のことを踏まえると、小学生のうちに学習塾に通うことがあまり適切ではないことが分かります。仮に学習塾に通うことになったとしても、それが子供にとって苦痛であれば逆効果になってしまいます。

 子供の好奇心を引き出し、楽しく通えることを大前提とし、さらに無理な負担を掛けないようにすることが大切です。

おすすめはタブレット等を使ったオンライン学習

管理人
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これらの条件を踏まえたお勧めの習い事を紹介します。

おすすめの習い事3選

ランキング1位
進研ゼミ小学講座

小学生利用者数 No.1

進研ゼミはタブレット学習を中心に英語やプログラミング教育など幅広い学習を自宅で取り組むことができます。

 保護者へのサポートも手厚く、子供の学習状況を確認できることも大きなポイントです。利用者同士で悩みを相談することもでき、親子両方に大きなメリットがあります。

 料金も学習塾に比べるとかなりリーズナブルで一度は試してみたい学習教材です。

ランキング2位
ハッチリンク ジュニア

子ども専門オンライン英会話

 自宅で気軽に英会話レッスンを受けることができます。

 英語の授業は小学校から始まっています。どんどんグローバル化が進み、英語は必須のスキルとなっており、小学生のうちから英語を習得できると大きな自信となります。

 子供を専門とする英会話の先生なので、安心してレッスンを受けることができます。

 まずは無料体験から始めてみましょう!

ランキング3位
IT×ものづくり教室 LITALICOワンダー

プログラミングが楽しく学べる

 プログラミング的思考力をパズルやロボット、プログラミングを使って学ぶことができます。

 近くに教室が無い場合も、オンラインで受講が可能です。

 学校では詳しく学べないプログラミングを楽しみながら学ぶことができ、子供の可能性を大いに伸ばすことができます。

 これら3つに共通しているのはどれもオンラインで受講できるということです。

 楽しみながら、無理のない範囲で子供の学習をサポートすることが、小学生の習い事を考えるうえで欠かせません。

 当然、親も負担を感じてしまうようであれば、子供のためにもなりません。習い事に通わせるために自分の時間を切り詰め、話を聞く余裕もなくなってしまえば、本末転倒です。

 子供とのかかわりをなるべく減らさずに、支援してあげることが大切です。

まとめ

 以上、勉強の習い事についての説明をしてきました。

 小学生の子供たちにとって「コミュニケーション」や「遊び」は大人が思っている以上に大切です。

 これらを子供時代に経験させることが子供の将来に役立つ力を育てることができます。

 テストの点数を上げるためだけの習い事では、子供達がつぶれてしまいます。子供も大人も負担のない範囲で習い事ができるといいですね!

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小学校教員
小・中・高の教員免許を持っている小学校教員の「ぴの」といいます。 閉鎖された学校現場をなるべく多くの人に知ってもらいたいという思いでサイトを運営し始めました。教員や保護者の皆さんに役立つブログを作成していきます。よろしくお願いします!
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