保護者向け

【令和5年】連絡帳の書き方とポイント【文例つき】

ぴの
  • 連絡帳と電話どっちがいいのかしら
  • いざ連絡帳に書くとなるとなんて書けばいいんだろう・・

 と悩むことはありませんか?

 連絡帳のメリット・デメリットを確認しながら、どのように書けばいいのか実例付きで説明します!

こんな方におすすめ
  • 学校に連絡するときにどうしたらいいかわからない
  • 連絡帳にどうやって書けばいいかわからない
  • 子どもの小学校デビューを控えている
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連絡帳と電話どっちがいい!?

 学校への連絡手段は主にこの2つですが、どちらも一長一短です。

電話

メリット
  • トラブルなど複雑な内容◎
  • ニュアンスを細かく伝えやすい
  • 相手の反応があるため、伝わっているか安心
デメリット
  • 担任につながらないことも多い
  • 口頭でのやりとりのため、後で言った言わないのトラブルがある。
  • 長電話になってしまう

 トラブルであったり、子供の悩みなどは電話の方が好ましいです。

 電話でしか伝わらないニュアンスもあり、担任としても電話で連絡してもらえると何度も連絡帳のやり取りをする必要がなくなり助かります。

 しかし、電話を掛けてもつながらない可能性も大いにありえます。

 出張や有休をとっていたり、職員会議や学年会議など放課後もなかなか手が空いていません。

 また、最近は働き改革のために17:00以降は電話がつながらない自治体もあります。

 また、長電話になることも多く、何を言ったのかお互いあいまいになってしまう恐れもあります。

連絡帳

メリット
  • 簡単な質問や相談がしやすい(電話するほどではないようなもの)
  • 日程変更・住所変更・電話番号など、メモを要する連絡がしやすい
  • 連絡した証拠になるため、事実を伝えるには向いている
デメリット
  • 長文になるような内容はふさわしくない
  • ニュアンスが伝わりずらいため、学校への意見や要望には向かないときがある。
  • 子どもに持たせるため、忘れた、渡しそびれたなどがある。

 連絡帳は担任が休んでいない限り、必ずその日のうちに連絡できるメリットがあります。

 また、伝えた事実も紙にのこるため、後で読み返してほしいような内容は連絡帳で伝えるといいです。

 では、どのような内容を書けばいいのか詳しく説明します。

連絡帳に書く内容

 連絡帳に書く主な内容は以下の3つが一般的です。

  • 欠席、遅刻、早退などの連絡
  • 体調に関する連絡
  • 要望や相談事

 

欠席、遅刻、早退などの連絡

 欠席などの連絡は基本的に連絡帳で出します。

 アプリを導入している学校もありますが、そうでない学校は連絡帳を推奨している学校が多いです。

 朝の職員室は非常にバタバタしています。

 600人以上の大規模校だと、朝の職員室は電話が鳴りっぱなしです。

 朝は担任が電話に出ることができないため、すれ違いが起こることもあります。

 そのため、特に朝の連絡は連絡帳でするのが基本です。

 また、当日の連絡だけでなく、少し先の連絡もうれしいです。たとえば、

来週の火曜日、歯医者に通院するため、14:00に早退します。昇降口まで迎えに行きます。

 と書いてくれると、教師が後で見返したり日付を確認したりすることができ、とても助かります。

体調に関する連絡

 体調に関する連絡も書いたほうがいい内容です。

 子どもは自分の口で症状を説明するのがうまくありません。

 私が5年生を担任したとき、

首が少し入れたいです

 と児童から訴えがありました。

 寝違えたか、ぶつけたか疑い、話を聞きましたが、特に理由はない様子。

 授業や生活に問題がないなら様子を見て、それでも辛かったらもう一度教えて。と伝えました。

 一日何もなかったと思ったら、後日保護者の方から電話が。

「高熱が出てきました!インフルエンザだそうです。不調を先生に言っていたそうなのになぜ対処しなかったんですか!インフルエンザが流行っている時期なのに危機感なさすぎじゃないですか?」

 さすがに、職員みんなで呆れてしまいました・・・。

 もちろん、インフルエンザに気付けなかった自分の落ち度もあるかとは思いますが、それは結果論であって、全て丁寧に対応していたらきりがありません。

 親が思っているよりも子どもは自分の症状をうまく口で説明できません。(高学年であっても)

 状況を詳しく伝えるために連絡帳で説明すると担任も適切な対処がしやすくなります。

 あとは、体育が苦手な子はずる休みをするためにしょっちゅう仮病を使うので、その疑いを晴らす意味もあります。 

 子どもを信用したいのですが、高学年になると体育の日に限って不調を訴える子がクラスに2、3人くらいいるため、見学をするときは保護者の連絡を必要としている学校は多くあります。

要望や相談事

 基本的には要望や相談事などは、一方通行ではなく、話し合うことが重要なため、電話をおすすめしています。

 しかし、状況に応じて連絡帳を使い分ける必要があります。

 連絡帳で書く利点としては、相談内容が文章として残るということです。

 日付と内容が記録として残っているため、万が一トラブルになったとき、相談した事実の証明にもなります。

 また、教師目線でも、連絡帳だとコピーを取れば主任や管理職にすぐ共有できるため良さも感じています。

 口頭だと相談内容をうやむやにされてしまうことがないとは言えません。

 問題を後回しにする教員も中にはいます。

 そんな教員が担任だったら、連絡帳に書いて伝えることが重要になってきます。

子どもに見られたくないような内容であれば、相談事は別に手紙などに書き、連絡帳には手紙を書いたことを伝える旨を書くといいです。

連絡帳の書き方

 連絡帳の内容を確認したところで、具体的にどのように連絡帳を書けばいいか解説します。

書き出し

 一般的に書き出しは挨拶から始めるのが良いです。

  • いつもお世話になっております(一番ベター)
  • お世話になっております
  • 先日は~していただきありがとうございました
  • 本年もよろしくお願いいたします。

 この挨拶が一言あるだけで、礼儀正しく見え、ちゃんとしている家庭だなと好印象です。

 書いていて損はないです。

 連絡帳以外にも電話をするときや、手紙を書く時も同様です。

本題

 なるべく「簡潔に」「具体的に」「理由を書く」を心掛けましょう。

早退の連絡をするとき

分かりづらい例

あさっての午後通院のため早退させます。よろしくお願いいたします。

管理人
管理人

このままの文章だとすこし分かりづらい点があります。

分かりづらいところ
  • 日付がないと分かりづらい
  • 迎えにくる時刻がない
  • どこに迎えに来るのかが分からない

 具体的な日付、いつ、どこに迎えに来るのかも伝えておくと担任も安心して迎えられます。

分かりやすい例

12日(金)の午後に通院するため、早退させていただきます。13:30に西昇降口まで迎えに行きますのでよろしくお願いいたします。

 ここまで書いてくれると、確認の電話や連絡帳で聞き直すことがなくなります。

 「お昼ごろ」などあいまいな表現もなるべく避けましょう。

体調が悪いとき(体育を欠席させる)

 体育を欠席するときは基本的に保護者の連絡が必要です。

 体育が嫌いだという理由で休みたがる子供はクラスに数名います。

 休み時間は元気にしているのに体育の時間になると急に「具合が悪いです」と訴えるケースが多いです。

 逆に、本当は怪我をしているのに体育をやりたいから隠しているケースもあります。

 怪我をさらに悪化してしまいますから、どちらにせよ事前に連絡しておきましょう。

分かりづらい例

足が痛いようなので今日の体育は休ませてください

分かりづらいところ
  • 症状が具体的でない
  • 怪我をした経緯が分からない
管理人
管理人

これだけだと、子供に聞き取りをしなくてはいけません。

  • どんな症状か
  • どのように痛いか
  • どこで痛めたのか

聞き取った内容や怪我の様子から体育に参加できるか判断します。

しかし、子供は自分の症状をうまく口で伝えられません。

 学校内の怪我であれば、保険の適用のため養護教諭に文章の手続きをしてもらわなくてはなりません。

 また、怪我の症状や経緯によっては体育の時間以外にも配慮が必要になるかもしれません。

 なるべく、怪我の様子や程度、経緯についてくわしく書くようにしましょう。

分かりやすい例

昨日、公園で遊んでいた時に転んで左足の膝を強く打ったそうです。腫れてはいないのですが、痛みを訴える場合、本日の体育は見学させてください。

 軽症であれば子供の判断に任せるという文言でも大丈夫です。

 保護者の一言で担任の動きが変わってきます。 

相談があるとき

 いじめなど子ども同士のトラブルもあるかと思います。

 連絡帳で相談する場合は、なるべく状況を詳しく伝える必要があります。

分かりづらい例

息子がA君に悪口をいわれるなどいじめられているようです。A君のためにもご指導よろしくお願いいたします。

修正するところ
  • いじめの内容が具体的でない
  • いつの内容かが分からない
  • Aくんが悪いと決めつけている

 どんな悪口を言われているのか、なにをされているのかなどいじめの詳細を聞き取ってもらえると教員としては助かります。

 子どもからいじめの事実を聞き取ることは簡単ではありません。

 特に教師相手だと、緊張してうまく言えなかったり、自分の思いを伝えきれなかったりすることが珍しくないです。

 いつ、どんなことをされたのかを具体的に書くと解決に向けてスムーズに話が進みます。

管理人
管理人

また、この話ではAくんが一方的にいじめているという前提で話を進めています。

 もしかしたら、先に自分の子供が悪口を言ったり、叩いたりしているかもしれません。

 向こうの子供が悪いと一度思い込んでしまうと、自分の息子の非を認められなくなってきます。

 よく、強い口調で言ってしまったために、後に引き下がれなくなってしまう方がいます。

 自分の子供にも非があるかもしれないということを念頭に、担任には事実確認(聞き取り)をお願いしましょう。

分かりやすい例

先週から息子がA君に「きもい」「死ね」と悪口を言われているそうです。本人はなにもしていないと言っているのですが、一方の話だけでは分からないため、お話を聞いていただけないでしょうか。

 相手の事情が分からない以上、親が子供の話だけで決めつけてしまうとより、話が複雑になってしまいます。

 事実確認を最優先しましょう。

締めの言葉

 締めの言葉は特に決まっていませんが、

  • よろしくお願いいたします
  • お忙しい中申し訳ありませんがよろしくお願いいたします
  • ご迷惑をおかけしますが、また何かありましたらご連絡ください。

 と書くのが無難です。

 「お忙しい中」や「ご迷惑をおかけしますが」といった一言があると丁寧な印象を与えます。

まとめ

 今回大事なポイントをおさらいすると、

  • 内容は「簡潔に」「具体的に」「理由」を意識して書く
  • 連絡帳で要望や相談を書く場合は決めつけないこと!
  • 挨拶や締めの言葉は書いたほうが丁寧な印象を与える

 担任と直接連絡をとる機会は意外とありません。

 数少ない連絡で、分かりづらかったり、不適切な書き方をしたりすると悪い印象を与えてしまうことも・・・

 教員の立場から見て読みやすいと感じる連絡帳は、仕事を進めるうえでとても助かります。

 教員のために分かりやすく書きましょう。と言いたいのではありません。

子どものために分かりやすく書く。ということが大切です。

 教員が分かりやすければ、子供を支援しやすくなります。

 子どものために分かりやすい連絡ができるといいですね!

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小・中・高の教員免許を持っている小学校教員の「ぴの」といいます。 閉鎖された学校現場をなるべく多くの人に知ってもらいたいという思いでサイトを運営し始めました。教員や保護者の皆さんに役立つブログを作成していきます。よろしくお願いします!
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