保護者向け

【小学校に電話】かける時間や電話の仕方を紹介!【令和5年】

ぴの

 小学校に電話をしなければいけないタイミングって色々ありますよね。

 最近は、連絡にアプリを導入している学校も増えてきているそうですが、まだまだ電話で連絡する機会の方が多くあります。

 意外と電話で連絡をした経験が少ない方も多いのではないでしょうか。

 電話をするのに特に知識などはいりませんが、最低限抑えておきたいポイントがあります。

 これから話すポイントができていないと、うまく連絡できなかったり、長電話になってしまったりと不都合が多いです。

 実際、うまく要件を聞き取れず、何回も学校側からかけなおした事例があります。

 なぜかというと、電話を話すときに何をどのように話すか決めずに電話している保護者が多いからです。

 事細かにメモをしろとは言いませんが、最低限話のポイントを整理しておかないと、お互い無駄な時間が増えてしまいます。

 ただでさえ、学校現場は時間に余裕がありません。

 時間に余裕が持てるよう、良識ある親として最低限のポイントとマナーを押さえておきましょう。

  • 電話するのにふさわしい時間
  • 電話をするときのポイント
  • 実際の電話例
  • NGな電話内容

 に分けて説明していきます。

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電話をするのにふさわしい時間

 そもそも、学校に電話しても良い時間はいつごろか知っていますか?

 自治体や学校ごとに多少の違いはありますが、職員の勤務時間に電話をするのが一般的です。

 一般的には8:20~17:00頃が職員の勤務時間となっています。

 しかし、それでは欠席の連絡や放課後の連絡ができなくなってしまうため、

 7:30~18:00ごろまでが電話がかけられると思っていいです。

学校によっては17:00ごろから留守番電話に切り替わるところもあります。事前に確認しておきましょう。

 電話をかけるおすすめの時間は誰に電話をしたいかによって変わります。

教頭や事務など、担任以外に電話をしたいとき

 担任以外に電話をしたいときは9:00~15:00ごろがベストです。

 もちろんこれ以外の時間でもいいのですが、おすすめはこの時間です。

 これ以外の時間は、基本的に電話がピークで忙しい時間です。

 もし、それを避けられるのであれば避けた方が賢明です。

 電話がつながったとしても、「今教頭は、電話中なので後でかけなおしてもいいですか?」と電話を切られてしまうことがあります。

 9:00~15:00ごろは職員室はわりと落ち着いている時間のため、その時間であればつながりやすいといっていいです。

 時間に余裕もあるのでそこをおすすめします。

担任に電話したいとき

 子供に関係することで、担任に電話したいときは放課後に電話を掛けるようにしましょう。

 学年によって放課後の時間がバラバラなため、難しいですが、子供の時間割を見て最後の授業の終了時刻から1時間後ならつながりやすいです。

 逆に6時間目終了から30分後はやめておきましょう。掃除や帰りの会をやっている途中の可能性があります。

 子どもが学校から帰ってきてからでもいいですね。

電話をするときのポイント

 それでは今回の本題です。

 電話をするときに意外とできていない、大事なポイントを3つお教えします。

自分が誰かを名乗る

 基本ですが、とても大事です。

 ですが、意外とできていない方もいらっしゃいます。

 特に、電話に慣れていないお父さんなんかはここを抜かしてしまいがちです。

  • 学年・学級
  • 児童氏名 
  • 児童との関係性(父、母、祖母、祖父など)

 どんな状況であれ、必ずこれは話すようにしましょう。

 また、フルネームでゆっくりと話すようにしてください。

 最近のお子さんは聞きなれない名前が多いので、なるべくゆっくりとしゃべるようにしましょう。

 職員はメモをとっていますので、次々と要件を話されると、最後に「もう一度お名前を確認してもよろしいですか」と聞き返されてしまいます。

 実際私もこれまでに何度も名前を聞き返したことがあります。

 似たような名前や同姓同名もいるため、丁寧に伝えましょう。

 PTAなど子供に関係のない用事の場合は、名前だけで大丈夫です。

要件をまとめてから伝える

 シンプルですが、これができていない方が一番多いです。

 何を伝えたいのか・学校にどうしてほしいのかなど、要件をしっかりとまとめたうえで電話をしましょう。

 大切なのは結論から話す(要件は何か、学校に何をしてもらいたいかなど)ことです。

 詳しくは後で載せる実際の電話例を見てみてください。

実際の電話例

 それでは以上おさえたポイントを踏まえた実際の電話を確認してみましょう。

欠席連絡をしたいとき

 おはようございます。〇年〇組 田中太郎の母です。(ゆっくりはっきりと)

 いつもお世話になっております。(職員に名前をメモしてもらう時間)

 太郎ですが、今日は風邪のため、欠席させたいと思います。 

 昨夜から熱が出ていて、今朝も37.8℃あったので、本日病院に連れていきたいと思います。

 PCR検査を行ったら検査結果をご報告します。

 よろしくお願いいたします。

 だいたいこんな感じです。

  • 学年・学級・名前はゆっくり、はっきりと
  • 欠席の理由と体調について端的に伝える(コロナ渦のため、風邪の場合は詳しく
  • 欠席連絡は担任に直接いう必要はない

 自分の子供の名前・学年は必ず伝えましょう。

 また、欠席する場合はなぜ欠席するのか。具合が悪い場合はどのように悪いのかもしっかりと伝えましょう。

 特にコロナ渦の現在、体調の様子次第では当日の授業の内容が変わる可能性もあります。

 あいまいに体調不良とだけ伝えると、後で担任から確認の電話がかかってくる可能性があるので気を付けましょう。

欠席連絡は担任の先生に直接伝える?

  結論から言えば、基本的に欠席連絡は担任に代わる必要はありません。

 むしろ、朝は授業準備やクラスの子供を見るのに忙しいため、代わってもらうことはなるべく控えましょう。

 電話に出た方に伝えれば、担任に伝えてもらえるので安心してください。

PTA関係(子供が関係しないとき)

お世話になっております。

PTA○○担当の●●と申します。

教頭先生はいらっしゃいますか?

 PTA関係は自分の名前だけで大丈夫です。

 また、PTA関係のことを聞きたい場合、担当が明確に決まっていなければ教頭先生に代わってもらうようにしましょう

 基本的に担任はPTA関係の仕事はほとんど関与していません。

 窓口は管理職になっているので、教頭先生につないでもらうようにしましょう。

子供がいじめられた・誰かにいやなことをされたと訴えたとき

 お世話になっております。〇年〇組 田中太郎の母です。

 担任の○○先生は今いらっしゃいますでしょうか。

 ー-----電話をつなぐー------

 いま少しお時間よろしいでしょうか。

 実は、以前から太郎が○○くんに悪口を言われ続けているようです。

 話を聞いてい見ると~~~なことがあったようです。

 一方的に話を聞いているだけなので、うちの子も何かしたのかもしれません。(子供の話だけで事実を決めつけない)

 ○○先生に話をするように子供には伝えました。

 もし、お時間ご都合よろしければ話を聞いていただけないでしょうか。(担任に子どもの話を聞いてもらう)

 もし、何かありましたら携帯にご連絡いただけますでしょうか。

 日中仕事のため、電話が取れず、16:30以降なら出れるかと思います(下校後すぐに電話がつながらない場合はつながる時間を伝えておくと丁寧)

 お忙しいところ申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。

 いろいろなケースがあるため、一概には言えませんが、このような感じです。

  • 担任に代わってもらう(担任名も忘れずに伝える)
  • 子供に話を聞いてもらうようお願いする。

担任に代わってもらう

 まずは、担任に代わってもらいます。

 4~5月は担任が変わったばかりで、大規模校だと「担任の先生に代わってください」だけでは、すぐに代わってもらえない可能性があります。

 「〇年〇組の○○先生はいらっしゃいますか」

 と先生の名前も話すととても丁寧ですね。

子供に話を聞いてもらうようお願いする。

 トラブル関係で困るのが、すぐに対応を求められることです。

保護者
保護者

「悪口を言われるみたいなんですが、なんとかしてもらえませんか。」

 と言われても担任としては情報が一方の子供からしかないため、対応のしようがありません。

 子供が悪口だと勘違いしているかもしれないし、悪口をいわれるような悪い行為を先にしているかもしれません。

 どんな背景があるか分からないため、保護者からの電話一本で、子供に対して指導するということはできません。

トラブルがあったときの流れ

被害者聞き取り→保護者連絡→加害者聞き取り→保護者連絡→両者聞き取り(指導)→保護者連絡

トラブルがあったときの流れ

被害者聞き取り
保護者連絡
加害者聞き取り
保護者連絡
両者聞き取り(指導)
保護者連絡

 このような流れでトラブル(いじめ)対応を行います(トラブルの程度によって省略する箇所があります)

 当然ですが、保護者と担任では情報量が全く違います。

 保護者は自分の子供に詳しいですが、学級の様子はほとんど知りません。また、子どもが保護者に正しい情報を伝えているとも限りません。(むしろ都合の良いことばかりしか言わないこともある)

 担任は学級の様子を把握していますが、一人一人を詳しくは見れていません。

 1回目の電話では、「担任にトラブルがあったことを知らせ、子供に聞き取りをお願いする」がおすすめです。

 もちろん例外は多々ありますが、トラブルを丁寧に解決するにはどうしても時間がかかることを心得ておきましょう。 

NGな電話内容

 困ったときは、悩まずに学校に電話をしてほしいのですが、中にはNGな内容もあります。

学校外のトラブル

 学校外の子供のトラブルを電話をするのはNGです。

○○小学校の子が勝手に我が家の敷地内を横切って行った。どうなっているんですか!?

 こんな電話が年内に何件かきます。

 もちろん、気持ちはわかるのですが、実はこれ電話をする先は学校ではありません。

 学校外での子供のトラブルの責任は、学校ではなく保護者にあります。

 そのため、電話をするならその子供の保護者、あるいは警察です。

 学校に連絡しても拒否されることはありませんが、常識はずれの行動であることは理解しておきましょう。

 あくまで学校は教育機関であり、子供の起こしたトラブルを解決する施設ではありません。

 このような匿名電話の苦情対応は完全に業務外であり、いわゆる「クレーマー」といわれてもおかしくありません。

 改善を求めたければ子供に直接指導する、もしくは保護者に連絡するのが筋です。

 学校に連絡するならせめて「報告」というかたちで電話をするようにしましょう。

保護者
保護者

○○小学校のお子さんが我が家の敷地内を勝手に通っていました。その子には勝手に通っちゃだめだよと指摘しました。もしかしたらほかのご家庭でも被害にあってるかもしれないと不安になったのでご報告させていただきました。

 このような電話なら大丈夫です!

教員の仕事をけなすような発言

 電話をしている最中、こんなことを言われることがあります。

「ニュースで見たんですけど、教員ってほんとブラックですよね。無理せず早く帰ってくださいね」

 ものすごく、気を遣って親切心で言ってくれているのだと思います。

 ただ、私は正直いい気分にはならないです。

 ほとんどの先生は教師という仕事がブラックな環境だと分かっています。

 しかし、それ以上に仕事の楽しさや、やりがいを感じて毎日働いています。

 どの仕事にも言えるかもしれませんが、仕事の悪口はその仕事に就いている人しか言ってはいけないと思います。

 多くの先生は教員の仕事に誇りをもって取り組んでいるため、仕事についてマイナスな発言は控えましょう。

まとめ

 以上、小学校に電話をかけるときの大切なポイントとマナーでした

 重要なところをまとめてみます。

  • 欠席連絡は朝の7:30~ごろからOK(担任に直接伝える必要はない)
  • 担任に連絡したいときは最後の授業が終わってから1時間後
  • 子供のことで相談したいときは、すぐに対応を求めない
  • NG発言には注意する。

 電話をかけるときのポイントをご紹介しましたが、あくまで参考程度にしてください。

 分からないことがあって当然ですから、困ったときは気兼ねなく学校に連絡して大丈夫です!

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小・中・高の教員免許を持っている小学校教員の「ぴの」といいます。 閉鎖された学校現場をなるべく多くの人に知ってもらいたいという思いでサイトを運営し始めました。教員や保護者の皆さんに役立つブログを作成していきます。よろしくお願いします!
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