【令和5年】子供がいじめられたら。親が知っておくべき3つのポイント【小学校】
子どもに「実は~~くんに嫌なことをされてる」と言われたら、親としてどうすればいいでしょうか?
「気にする必要ないよ」と受け流すべきか、「大丈夫?学校に連絡しようか?」と行動に移すべきか悩むことはありませんか?
子供が突然悩みを言い出したら、それは小さなSOSの可能性があります。この初期対応を間違えてしまうと後々問題が複雑化してしまうことがあります。
私がこれまで何十件、何百件といじめの対応してきましたが、問題が複雑・深刻になるときの傾向はある程度決まっています。
- 学校への報告が遅れることで、聞き取りをしてもいじめた子供が事実を正確に覚えていない
- 子供の気持ちを置き去りにし、親の気持ちを優先してしまう。
- 子供同士は仲直りしているのに、親や学校が余計なところまで問題を掘り下げてしまう
このようになると一番困るのが子供です。
この記事では、学校現場の実情を踏まえて、親が知っておくべき3つのポイントについて説明します。
- いじめは早期発見、迅速な対応を心掛ける。
- 様々な可能性を想定して行動する。
- 子供の気持ちを最優先に考える。
いじめ解決には「早期発見」「迅速な対応」が必須
子どもの様子がいつもと違う場合は要注意です。勘違いならそれはそれで結果オーライ。少しでも違和感があれば何か困ったことはないか、必ず声を掛けましょう。
悩みは自分から言うより、相手から聞かれた方が話しやすいものです。
よく教員として「困ったことがあったら何でも言ってね」と子供に声を掛けるのですが、そもそも悩みをすぐに相談できるような子はいじめで悩むことは少ないです。
問題なのは悩みを自分から言えない子供です。悩みが蓄積されていって我慢の限界を超えてしまったとき、取り返しのつかないような事態になってしまいます。
常に子供の様子にアンテナを張り、子供の変化に気付けるようにしておく必要があります。いじめは病気と同じようにどんな人でも経験しうるものです。早期発見をすることが一番の解決法と言えます。
いじめの内容を確認し、メモを取る
子供がいじめられていることが分かったら、記憶が新鮮なうちに事実の確認を行いましょう。時間がたつにつれて記憶が曖昧になってしまい、問題の解決が遠のいてしまいます。
ほとんどの保護者は聞き取る内容がおおざっぱなことが多いです。
何に困っているか、誰にやられたかくらいで、そのときの細かい状況まで聞く方は非常に少ないです。
学校現場では間違った指導をしないようその時の状況について慎重に聞き取りをしています。
聞き取りは警察の取り調べのように詳細に聞くことが重要となります。
でも、聞き取りって学校の仕事じゃないの?
確かにそうですが、学校で聞き取る時間は限られています。休み時間に聞いたとしてせいぜい20分程度です。もちろん、教員は休み時間をフルで使えるとは限りません。授業の準備(特に体育)や委員会活動の指示、会計の支払い、プリント準備、などやることがたくさんあります。
20分程度では聞き取れるくらいの簡単な内容であれば苦労はしません。いじめた側は自分の都合のいいように話すことが多いですから、子供の気持ちを受け取りながら事実の確認を丁寧に進めていきます。
また、授業の時間を使って子どもに聞き取りをすることは基本的にNGです。いじめた子供にも学習権が存在し、授業を受けさせずに聞き取るということは子供の権利を侵害していることになります。
もちろん、状況によって授業中に聞き取ることもありますが、授業を受けさせなかった説明責任を果たすことのできる程、止むを得ない重大事案にかぎります。
となると、一番聞き取りに時間を掛けることができるのは家庭です。親が時間を掛けて事実の確認をし、学校に伝えた方が解決への近道となります。
事実、そのように細かく聞き取っていただいたときは、事実の確認だけで済み、その日のうちにいじめた子供に指導することができました。
- いつ叩かれたのか(休み時間、放課後など)
- 叩かれた場所はどこか(教室、校庭、トイレなど)
- 教室であれば前方なのか、後方なのか、自分の席の近くなのかなど、より詳しく
- 叩いてきた手は右左どちらか、どのように叩いたか(グーかパーか)
- この状況を整理しておくことで、子供のウソや勘違いなどから生まれる事実の矛盾に気付くことができる
- その現場を見ていた友達や先生はいるか
- 第三者の存在はとても貴重。聞き取りを進めるうえでかなり重宝する。中立の立場にいる子が望ましい。
- 叩かれる前になにかトラブルはあったか(言い合いなど)
- いじめをする方は何か理由をもってすることが多い。相手が叩いてきた理由を想像させることも必要
- 叩かれた後、自分や相手はどうしたか
- 実は相手も同様に叩かれている場合、一方的ないじめとは言えなくなる。もちろん、先に叩いたほうが悪いが、叩き返すことは容認できない。自分にとって都合の悪い事実を隠すと、後々相手の反感を買ってしまう。
- 叩かれたときはどんな気持ちだったか
- 当時の本人の気持ちを聞いておくことで、相手の指導に生かせる
- 相手にどうしてほしいか
- 仲直りしたい。謝ってもらいたい。これから距離を取りたい。など本人の思いによって対応が変わる。必ずしも謝罪がゴールではない。
目安は聞き取りの内容から相手の子供と教員がその時の状況をはっきりとイメージできるくらいまでです。
早めに学校に連絡をする
子供に事実の確認をとったら、早めに学校に連絡しましょう。子供の勘違いだったとしてもそれはそれでいいです。
よく、2カ月くらい様子を見て、いじめがひどくなってから連絡をする方がいます。様子を見るという気持ちはとても分かるのですが、あまりオススメできません。
なぜなら、悪口や叩いた程度であれば、2カ月も前にあったことをいじめた側はほとんど覚えていないからです。
いじめを受けた方は一生覚えていますが、いじめた方は一週間も経てば忘れてしまいます。
仮にいじめた側が覚えていたとしても、「かなり前の話だから覚えていない」と逃げられてしまいます。教員としても中立の立場で話を聞かなくてはなりません。身に覚えが無いと話している児童に、謝罪を要求すれば別の問題が発生してしまいます。
いじめを受けたら、お互いの子供の記憶が新鮮なうちに学校に連絡をしましょう。1、2日前のことを「覚えていない」だけで逃げることは困難です。
様々な可能性を想定して行動する
ここで、注意しておきたいことは子供の発言を鵜呑みにしないということです。
最近、子供の発言を100%信じる親が増えてきました。自分の子供時代を思い返してみてください。果たして親にウソをついたことが無いと言い切れる人はいるでしょうか?もしいたとしてもそれは全体から見てごくわずかな割合でしょう。
一般的に、親に対して100%ありのままを伝えるということは少ないです。自分にとって都合の悪いことを隠したり話を大げさにしたりすることは誰にでも経験のあることです。
もし、事実と異なる話をすると、「いや、○○くんも悪口言ってきたじゃん」といじめた相手が納得しません。自分に都合のいい話をすると最終的には損をしてしまいます。子供はその判断ができません。
親は「いじめられた」と聞くと、つい感情的になってしまい、冷静な判断ができなくなってしまうことがあります。一度信じ込んでしまうと、なかなか後に引けなくなってしまいます。子供のことは信じつつも、「勘違いの可能性もある」と余裕を持って聞ききましょう。
子どもの話が全て真実だとは限らないと頭の隅に入れておくことで、柔軟な対応をすることができます。
自分の子供に大きな原因があるかもしれない
まず、前提条件としていじめはどんな理由があったとしても許されません。仮に自己中心的で嫌われるような性格の子供だとしても、その子をいじめてよい理由にはなりません。
しかし、自己中心的で嫌われるような性格はきっとこれからの学校生活でまたいじめのターゲットになってしまうでしょう。いじめられたことをきっかけに身のふるまい方を変えるということも考える必要があります。
もちろん、これは性格が悪い子供だけの話ではありません。
たとえば、完璧人間で周囲から嫉妬の目にさらされるなども考えられます。完璧であるがゆえに親しみを持てず、周りから浮いてしまうことでいじめられることは珍しいことではありません。
いじめは容認できませんが、これからの社会を生きていくうえで常にだれかが守ってくれるとは限らないです。自分の身を自分で守るためにどのようにふるまうべきかを学ぶきっかけになるかもしれません。
いじめも良好な人間関係を築く勉強の一つです。いじめを放置することは決して許されません。しかし、相手を不快にさせるような言動が無かったか、自らの行動を振り返ることはこれからの社会を生きていくうえでは必要不可欠となります。
- いじめられたことは自分の子供にも原因があるかもしれない。
- 相手が悪い、で終わらず改善するためのきっかけとする。
学校がいじめを解決しづらい環境にあるかもしれない
学校に相談すればそれで解決するとは限りません。学校に丸投げして安心するのではなく、子供を通してどのように対応しているのかを確認する必要があります。
担任が誠実に対応してくれないケース
考えたくありませんが、担任が誠実に対応してくれないケースも考えられます。
いじめ対応は教員の業務の中で最も大変な仕事の一つです。少しでも対応を間違えると、加害、被害の両方の保護者から苦情が来てしまう恐れがあります。また、聞き取りの時間を捻出するのも簡単ではありません。
ご存じの通り、今の日本の教員は業務過多により、人手や時間に余裕がありません。様々な業務と並行していじめ対応するのはかなり大変で骨が折れます。事実、私の知り合いもいじめ対応が上手くいかず、苦情を受けたことにより精神を病んで退職しました。
- いじめの程度を見くびり「このくらいなら、いじめじゃないよね」と担任による主観で判断されてしまう。
- 学年主任や管理職に報告することで業務が増えることを恐れ、重大事案でも担任1人だけで対応をする。
- クラスでいじめが発生すると自分の評価が下がると思い、いじめが無かったことにする(いじめが発生しても教員の評価には全く影響がありません。どんなに優秀な担任のクラスでもいじめは発生します。)
こんなことが起きてもおかしくありません。もちろん割合で言えばごくわずかな教員に限りますが、子供の担任がそれに該当する可能性が無いわけではありません。
個人の対応を責めるのではなく、多くの人に知ってもらう
もし、担任が誠実に対応してくれない場合は担任を責めてもあまり効果がありません。担任の対応を責めても子供の悩みが解決するわけではないからです。責任を追及するよりもまずは問題の解決を優先しましょう。
一昔前は担任がクラスの子供の指導をするという風潮がありましたが、近年はチームで対策を考え、指導をするという傾向に変わってきました。
文部科学省のHPにも生徒指導上の問題についてチームで解決するよう以下のように記載されています。
学校が,より困難度を増している生徒指導上の課題に対応していくためには,教職員が心理や福祉などの専門家や関係機関,地域と連携し,チームとして課題解決に取り組むことが必要である。
文部科学省HP「チームとしての学校」が求められる背景https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/siryo/attach/1365970.htm
担任があまり対応してくれない場合は教頭に直接連絡を取ることをオススメします。教頭は基本的に職員室にいるため、電話を一番に取る可能性が高いです。
担任に代わってもらう前に教頭に直接話を伝えておくことで、担任の対応が遅い場合は教頭から声を掛けてもらえます。教頭から指示があれば効果は抜群です。
ここまで様々述べてきましたが、連絡の第一報は担任にしておくべきです。最初に教頭に伝えると担任からすれば、全く信頼されていないと感じます。いじめだけに限らずお互いの信頼関係を保つことは子供にとって大切です。よほどのことがない限り、一報は担任に伝えるようにしましょう。
誰よりもクラスの状況に詳しく、いじめの背景を理解しやすいのが担任です。担任がなかなか対応してくれないと感じたときに教頭に連絡するようにしましょう。
場合によっては学年主任に連絡することもオススメです。
一番に優先すべきは子供の気持ち
なかなかいじめが解決しないと、親としてはだんだん焦り始め、苛立つことも増えてきます。次第にどうして相手はいじめたことを認めないのか、十分に反省して謝罪してほしいという思いが強くなってきます。
しかし、気を付けてほしいのは、一番に優先すべきは子供の気持ちであるということです。いじめた方、いじめられた方の気持ちを一番に尊重しなければ根本的な解決にはなりません。
謝罪をしてもらうことをゴールにしてはいけない
私がいじめ対応で心掛けていたことは謝罪をゴールにしないです。
「謝れば一旦解決」という考えは非常に危険です。
謝罪はお互いが事実を完全に認め、なおかついじめた側が自分のした行為を100%反省することで初めて成立します。もし、いじめた側に言い分があるにも関わらず謝罪をして話を進めてしまうととんでもないことになります。
賛否が分かれるかもしれませんが、私は謝罪をさせずにいじめ対応を終わらせることは少なくありません。とくに高学年になると子供は事実を隠蔽しがちです。
限りなくいじめをしているだろうと大人が推測できても、本人が認めない限りは謝罪をさせても逆効果です。「疑わしきは罰せず」が学年が上がるにつれ増えてきます。
一昔前は、いじめた方を問い詰め、厳しく指導をすることがありました。明確な証拠がなくても、教員の聞き取りで明らかな違和感があった場合、問い詰めていくといじめていたという事実を認めていました。
しかし、今は教師の立場が低くなり、いじめた方の親からの苦情がとても増えてきた印象です。
うちの子はやっていないと言っているのに、教師に決めつけられた!
謝罪を強制させられた!
教師が期待している言葉を言わないと帰してもらえないと思ったから事実と異なることを言わされたと子供が言っている。
ほとんどの教員はいじめを解決したいという思いで一つ一つに取り組んでいます(報道にあるような例外教員もいますが・・・)
いじめられたと児童が訴えているのに、相手が全くの無実ということはなかなか考えられません。悪意が多少なりともあって、それが表情や目線、言動に表れてきます。
しかし、いじめた本人が「自分がいじめてしまった」「悪いことをしてしまった」「~~しないと約束する」と自分から言わない限りは謝罪をさせることはできません。
子供は謝罪を求めていないことが多い
親は何かと謝罪してもらうことを要求しますが、子供は謝罪してほしくないことも少なくありません。ただ、問題を解決してほしいのであって、謝罪をされると困ることもあります。
- 謝罪をされたら「いいよ」と許さないといけない雰囲気が生まれてしまうから
- 謝っても許せないものは許せないです。しかし、学校で謝られると「いいよ」と認めなければいけない雰囲気がどうしても出てしまいます。それならいっそ謝らずにこれからの態度で示してもらった方が本人は納得します。
- 謝ったらこれまでのことが清算される気がするから
- いじめた方が泣きながら謝っていると、どんなにひどいいじめをしていても、もう反省したから。となかったことにされることが苦痛に感じる子供もいます。反省することは大切ですが、謝罪したら済む問題でもないことがあります。
- 関係性が壊れてしまうことが怖いから
- これから仲良くしたい友達なのに、謝罪をされることで自分から離れていってしまうことを恐れる子供もいます。
加害者が謝りたいと言い、被害者が謝られても大丈夫だと了承を得てから謝罪をします。なぜいじめを解決したいのか、その目的を見失ってしまうとどんどん悪循環に陥ってしまう恐れがあります。
いじめは絶対に許されないです。しかし、謝罪をされたからといって気持ちがスッキリするとは限りません。いじめられた子供が相手にどうしてほしいのか、これからどうなって欲しいのかを確かめ、それに向かって支援していく必要があります。
決して謝罪をゴールにはしないように気を付けましょう。学年が上がるにつれて、正直に話すことが減り、謝罪をしないケースが増えてきます。
子供は自然と仲直りができる
親からすれば、いじめられた子供とは距離を取りたいというのが本音だと思います。事実、クラス替えを配慮してもらうよう連絡をいただくことは何度もありました。
しかし、親が子供の人間関係を指定するのは慎重になるべきです。
子どもは大人に比べて人間関係を構築するのがとても柔軟です。昨日まで激しい喧嘩をしていたのにあるきっかけで急に仲良しになることは珍しくありません。
性格が異なれば衝突することもありますが、ぶつかったことを経て、新しい交友関係が生まれるとは多いです。子供はとても柔軟で、学校はそんな経験ができる数少ない場所です。
もういじめてきた子とは関わらないでほしいな。
という気持ちは十分に理解できます。しかし、大人が人間関係を指定すると、子供の交友関係を狭めてしまう危険性があります。子供の将来を考えると、様々なタイプの人と関わりが持てるに越したことはありません。
親は子どもの気持ちを最優先し、安心して学校に通えているか、悩みを抱えていないか見守ることに徹することが大切です。いじめの後もあまり関係性が良くならない場合は距離を取ることも大切です。
まとめ
いじめられたときの対応について改めてまとめてみます。
- 「早期発見」「迅速な対応」を心掛ける
- なるべく家庭で聞き取りができるといい。聞き取りは警察の取り調べのように細かく聞く。
- 子供の発言や学校の対応など、様々な可能性を想定して行動する。
- 謝罪をすることがゴールではない。子供の気持ちを最優先に考える。
いじめはどの学校現場でも起こりうるものです。担任が優秀だからいじめが起こらないという考えは誤りです。優秀な教員のクラスに問題行動を起こす子供が在籍しているため、いじめの数で担任を評価することはできません。
むしろ、小さないじめも見逃さず、一つ一つ丁寧に解決しようとする方が優秀だといえるでしょう。
いじめは親と子供、学校がそれぞれ協力し合って解決することができます。早期発見、迅速な対応を心掛け、子供が安心して学校に通えるようしっかりとサポートしたいですね!
子供がいじめに合っています。
最初にわかった時点で、担任と教頭に相談し、加害者のリーダーの子達2人とまわりで見ていた子達数名に個別で指導してもらい、個別で本人に謝罪する場を設けてもらい、落ち着くかと思ったら、数日後からますます酷い仲間外れ、無視をされるようになってしまいました。こちらで書かれていた通り、謝罪することは加害者側にも被害者側にとっても、結果、状況を悪くさせてしまうことだったのだと今更、とても後悔しています。
これから、どんなことに気をつけて、子供と一緒に乗り越えていけばよいでしょうか。
まずは、お子さんがつらい思いをされたことお気持ちお察しいたします。
申し訳ありませんがいじめの状況がどうだったか、対応がどうだったかが分からないため、具体的な回答できません。
一般的に考えられることとしていくつかあげてみます。
①これからもいじめ行為をされたら、必ず学校側に伝える。
泣き寝入りすることは加害者にとって好都合です。よりいじめが加速することが考えられます。
いじめ行為があったらすぐに学校側に共有しておくことで、記録が残り、様々な対応を検討することができます。
被害者が声をあげないと学校側は動くことができません。(担任の自己判断でいじめ認定するとほとんどの場合トラブルになるため)
②以後本人の気持ちを必ず確認する。
謝ってもらいたいかどうか、どうしてほしいか必ず本人の意思を確認します。
全て子供を優先するわけではありませんが、本人の気持ちを確認する過程を抜かしてはいけません。
③学校には結果を求め、手段を求めない
いじめは様々な対応があります。いじめを専門とした弁護士やスクールソーシャルワーカー、カウンセラー等学校以外の機関と連携することも考えられます。
保護者と学校側が把握しているいじめ対応の選択肢や過去の事例は圧倒的に量が違います。
④いじめの解決は「被害者」と「加害者」がお互い納得することであると理解すること
いじめの根本的解決をするのであれば、「加害者」が納得しなければいけません。
その原因が被害者にあるのか、加害者の家庭環境にあるのか、学校環境にあるのか分かりません。
「加害者」は多くの場合、DVやネグレクトなど家庭に問題を抱えていることがあります。
ある視点から見ると加害者も「被害者」と言えます。
様々な事情を踏まえたうえで学校側は動くため、被害者にとっては物足りない対応に感じることがあります。
担任としては個人情報保護の観点からすべてを保護者に話せないもどかしさもあります。
保護者として我が子がいじめられていることは、とてもつらいことかと思います。
子供の気持ちに寄り添いながら、感情的にならず、淡々と学校側に被害を共有し続けることが必要かもしれません。
様々なケースがあるため、当てはまらない場合がございます。
あくまで参考までにしていただければと思います。